Lesson3:紅茶の歴史

紅茶教室3回目は、紅茶の歴史について教わりました。
内容が盛り沢山だったので、興味深かったところだけ要点。

ヨーロッパとお茶の関係

・お茶のルーツは中国
・お茶を飲む習慣も中国(唐の時代)で7世紀頃から始まった。
・中国で生まれたお茶は9世紀頃から世界に広まっていく。
日本には804年(平安時代)、遣唐使で中国に行った最澄(さいちょう)が持ち込んだ。

・ヨーロッパに渡ったのは、16世紀の大航海時代。
・1516年、ポルトガル人によって中国マカオからヨーロッパへ。
・1610年、オランダ東インド会社が中国とお茶の輸入取引開始。
・1636年、フランスインド会社。
・1650年、イギリス東インド会社。
イギリスはヨーロッパの中でもお茶が入るのが遅かった。
当時お茶はとても貴重で高級品で、ヨーロッパの宮廷でお茶が重宝されるようになった。
あくまでも中国茶で、まだ紅茶になっていない。

シノワズリについて

・ヨーロッパ人の中国趣味の事
・絶大なお茶の人気と、お茶の文化がヨーロッパ人の憧れの的となった。
・お茶がヨーロッパへ入った当初は、中国式の持ち手の無い湯飲み(ティーボウル)で緑茶を飲んでいた。
⇒後に、ヨーロッパ人にとって湯飲みは持つのに熱かったので、ソーサーがついたカップを用いるようになる。
⇒お茶をカップから受け皿に移して冷まして飲んだ。(オランダ喫茶法)
⇒カップにハンドルが付くようになったのは19世紀。最近なんですね!

・ポンパドール婦人(仏)は、18世紀のシノワズリ愛好家で有名。シノワズリブームの火付け役だった。


・ロココ様式は、S字やC字の優雅な曲線を用いたクラシックインテリアに、中国や日本などの東洋の物を混ぜるのが約束。
⇒明るいブルーやローズピンク、金、白といった色が多く使われ、中でもポンパドールピンクが人気。

教室のテーブルは、19世紀初期にイギリスで流行した ネオロココ&シノワズリ でコーディネートされていました。ポンパドールピンクに、ポンパドール婦人のフィギュリンで、レッスンの内容を表現しています。


食器は、エインズレイのペンブロック、ポンパド-ルピンク。日本の伊万里焼をイメージしたシノワズリです。これすごく可愛い!欲しい!

ウィローパターン

18世紀にイギリス陶磁器メーカーで作られた、イギリス人が考えたシノワズリの絵柄で大流行し現在も人気の絵柄。
ウィローとは柳の事で、中国の悲恋物語がテーマとなっている。
※ウィロー物語のリンク⇒https://selectors.jp/blog/20161016/

絵柄には6つの決まりがあり、基本、全部が描かれるのが正解。

1.柳の木
2.楼閣
3.垣根
4.橋を渡る3人
5.船
6.2羽の鳥

先生がお持ちのスポードのウィロー皿です。

イギリス紅茶史

・1650年代、ロンドンを中心にコーヒーハウスが流行する。男性のみが利用する情報交換の場であった。
・コーヒーハウスでお茶を薬として売り出されるようになる。
・1665年、ペストの大流行で、人々は論道から郊外へ移り住む。その郊外でレジャーガーデンという社交場が登場。
・ペストを経験した人々は、水を沸騰して飲むお茶を好意的に受け止め、お茶を沢山飲むようになる。
⇒やがてティーガーデンと呼ばれるようになり、男女問わずお茶を楽しむようになった。
(この時はまだ中国茶であって紅茶になっていない。)

紅茶への移行

・18世紀にイギリスで飲んでいたお茶は、中国の緑茶と烏龍茶であった。
・高価なのは緑茶。人気があったのは烏龍茶。
⇒イギリス人は烏龍茶の中でも発酵が進んだ濃いお茶を好むようになり、やがて完全発酵茶の紅茶が中国で作られた。
・1785年、キームンが誕生。その後、ラプサンスーチョン誕生。中国は国内では飲まず輸出用として作っていた。

お茶に関する重要な出来事

・1773年、ボストンティーパーティー事件、アメリカ独立運動へ。
(ちょっと難い。内容は割愛)
・1840年、アヘン戦争。イギリスが中国からお茶を購入しすぎて資金が不足。
その為にイギリスは植民地のインドでアヘンを大量に栽培し中国に売りつけお金を作った。
中国が敗北、香港を譲渡。
・1833年~1860年代、紅茶を運ぶ帆船、ティークリッパーレースにイギリス国民が熱中

イギリス紅茶の誕生

中国から輸入する紅茶は非常に高価で、イギリスは何とか自国で(植民地で)紅茶の栽培をしたかった。
・1823年、植民地のインド・アッサム地方で、中国にしかなかった野生のお茶の樹を発見。
・やがてインド(1851年)やセイロン(1868年)で紅茶の栽培を開始する。
⇒イギリスは茶葉を中国に頼らず独自に生産できるようになった。
・18世紀終わりには、お茶といえば紅茶といった認識がヨーロッパ中に広まった。

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